「守銭奴」 ~昔話セレクション~ [昔話]
耳を疑いたくなる瞬間(とき)
平和に流れる時間が、一瞬にして凍る瞬間
自我を忘れ、ただただすべてを暴力的に破壊したくなる瞬間
ある冬の、、とても寒い冬の日だった。
数日前に友人M氏、H氏及びその彼女達とスノーボードへ行く約束をした。
M氏はとても良い奴で、気の乗らない俺に対し、熱心にスノーボードへの誘いをしてくれた。
そんなM氏の熱い気持ちに、俺はいつの間にかスノーボードに魅了されていた。
だが実際スノーボードの道具は高い。
なかなかスノーボードの道具を買わない俺に対し
M氏はしびれを切らしたのか、携帯に一通のメールを入れてきた。
『いつからお前は ”守銭奴” になったんだ? 早く道具買おうぜ まぁ俺の貸してやるからいいけどさっ』
熱い熱い彼のメール
俺は、他人のために親身になってくれるM氏に対し、目頭が熱くなるのを感じた。
が、結局 めんどくさいし興味もないので道具は買わず、すべてM氏から道具を借りることになった。
そして運命のXデーが来た。。。
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昔話37 英雄2 [昔話]
バンダ ヒーロー列伝
十数年前の事だ。
誰が最初にやったか知らないが、「10回クイズ」というのが流行っていた。
基本的なものでは、「みりん」を10回言わせて、おもむろにこう問いただす。
「鼻のながい動物は?」
哀れな回答者が思わず「キリン」と言ってしまうという、最高にくだらないクイズだ。
もちろん、中には瞬時に裏を読み、「ゾウ」と答える輩もいる。
しかし今日紹介する男、バンダは裏を読むどころか、いや、彼はいったい何処を読んだのだろう?
当時100m走はベン・ジョンソンが1番速かったことを念頭に、あの時の会話を再現する。
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十数年前の事だ。
誰が最初にやったか知らないが、「10回クイズ」というのが流行っていた。
基本的なものでは、「みりん」を10回言わせて、おもむろにこう問いただす。
「鼻のながい動物は?」
哀れな回答者が思わず「キリン」と言ってしまうという、最高にくだらないクイズだ。
もちろん、中には瞬時に裏を読み、「ゾウ」と答える輩もいる。
しかし今日紹介する男、バンダは裏を読むどころか、いや、彼はいったい何処を読んだのだろう?
当時100m走はベン・ジョンソンが1番速かったことを念頭に、あの時の会話を再現する。
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昔話33 踏切 作:オオモ [昔話]
「はい、車が来てないことを確認しましょーう!
右・左・右、ですよー!」
「自転車はスピード出さないようにね。
信号や曲がり角ではかならず止まるんですよ」
避難訓練とならぶ小学校の一大行事、交通安全教室の一幕である。
年に一度、小学校に地元の警察官が来て、わんぱく坊主どもに
交通安全のなんたるかを教授するのである。
今では、でかいアメリカンバイクを操り、
ゆったりとツーリングを楽しんでいる俺ではあるが、
小学校4年生のその当時は、愛車の3段ギア付き自転車で、
はちゃめちゃに飛ばしていたものだった。
無茶なライディングによるパンクはしょっちゅうだった。
転倒も日常茶飯事、ひざやひじには擦り傷が絶えなかった。
が、のちに児童会役員にまでなる俺だ。みんなの期待を裏切ってはいけない。
当然、交通安全教室では、すさまじいまでの優等生ぶりを発揮し、
先生たちをすっかり安心させていたのだった。
そんな矢先だった、その事件が起こったのは…。
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タグ:オオモ